お花見の季節になると

桜の季節になると思い出すことがある。
前職場(医療機関)に勤務していた頃のこと。
広い敷地で、道路から建物の玄関まで50m以上。
玄関までの脇には桜の木々がたくさんあった。

当時の医療機関の長が、ある日の会議で言った。
「近隣の人たちにお花見の場所を提供しましょう」

幹部たちは「はぁ?」という空気に包まれた。

お花見とは、桜の木の下で飲み食いしながら
ワイワイと楽しむ宴会のこと。
お酒も飲むし、歌うこともある。

ただ、問題はその「場所」だった。
病気を抱えた人や患者の家族が行き来する場所。
そもそも発想がおかしい。
生死をかけた人が歩く場所の横で、お花見?!

医療機関の玄関前は、浮かれて騒ぐ所ではない。
当時の長は、そういうことに気付かない人だった。
相手の状況や感情を察することが出来ない人。
そんな人が長を務めていたことがあった。

当然、玄関前のお花見は幹部たちによって大反対。
長は、渋々ながら諦めた。。
他にも変な提案やアイデアを次々と出していた。
それも次々に却下されていた。
縦社会の職種で、同業から尊敬もされずバカにされ、
それさえも気づいていない裸の王様だった。

医療機関の長でありながら、人望が全くない人だった。
関係機関の「残り物の天下り」と陰で言われていたとおり、
仕方なく迎え入れた長だった。
何の貢献もせず、メリットもない人だった。

定年後も嘱託で勤務していたことは知っているけど、
風の便りによると「報酬額でもめて、辞めた」らしい。
しかも突然キレて、来なくなったとか。
あの人らしいな、と思った。

桜を見ると、ついそんなことを思い出してしまう。



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by hazuki-natsu | 2017-04-19 23:56 | 思い出したこと