謎は解けた、かも

ひとつ前の記事で、男性ブロガーAさんについて書いた。
そしてMさんがご自身の記事で回答してくださった。
(Mさん、ありがとうございました。)
そこには、こんな文章があった。

「彼」は彼でなく「彼女」だったんじゃないかと


根拠があってのことらしい。
この一文で、この10年間の違和感がスッと消えた。
あぁ、これだったんだ、と。
ずっと持ち続けたモヤモヤが一気に晴れた気がする。

当時やり取りしていたブロガ―さんの中で、
唯一、Aさんだけ「実像」が想像できなかった。
人物像が浮かばないというか、現実味に欠けるというか。
その違和感が何だったか、ようやく分かった。

Aさんのブログ内容のどこまでが事実だったのか知らない。
ただ、当時から「脳外科医」という部分には疑問があった。
外科系の勤務医がどれほど多忙であるかを知っていたから。
外来の診察、カンファレンス、手術、回診、当直の繰り返し。
食事さえちゃんと摂れない場合が多い。

それなのに、Aさんは平日の昼間に何度もコメントを残した。
詳細なコメントは、しばしお待ちを」なんて書きながら。
実は(この人、仕事の合間にブログなんて覗いてるの?)と
不審に思っていた。。
人の生死に関する仕事をしていながら、ブログにコメント?
たぶん、職業も架空のものだったのだろうと思う。

そして、Aさんが「急死」したことをブロガーさんから聞いた。
死因など詳細は知りたいとも思わなかった。
Mさんによると「ネット世界から消えた」だけのことらしい。
やっぱりそうだったのか、という気がした。

当時、Aさんが「亡くなって」1週間も経たないうちに
Aさんの「妹」と名乗る女性からコメントをもらった。
Aさんのハンドルネームとよく似た「星の名前」で。
兄が色々お世話になりました」的な内容だった。

何か変だな、と思ったのは、その時。
兄が亡くなって10日ほどで、ブログを徘徊する?
身内が亡くなったら、普通はブログどころじゃない。
しかも、まだ10日ほどしか経っていないのに
あちこちのブロガーさんに挨拶回りのコメント。
兄とブログのパスワードを共有していたの?
どのブロガーとやり取りしていたか、知ってるの?

あの「妹」は、Aさん自身だったのだろうと思った。
結局、Aさんは何をしたかったんだろう。
自分の想像の世界でストーリーを組み立てていたのか。
だんだん無理が生じてきて、消えるしかなかったのか。

っていうか、そんなことして楽しかったのかな。
理想の自分を設定して遊ぶのなら、もっと上手くやらないと。
ブロガーに「ん?」って疑問を持たせるようでは、甘い。
仮想の内容としてはよく出来ていたと思うけれど
色々な細かい部分で詰めが甘いというか、ボロが出ていた。
化けきれていないタヌキみたいな感じ。

それにしても、あれから10年近く経つなんて。
そういえば、あの後、Aさんによく似た雰囲気の人が
コメントをくれたことがあったような。
ハンドルネームを変え、仕事や家族の設定を変えて
今もあちこちのブログに出没しているかもしれない。

Aさんが違う設定で現れたら、今度は上手に騙されてあげよう。
ただ、設定が上達していなければ相手にしないけど。。
たぶん、化けきれないシッポは出ているような気がする。

ネットは不思議な世界だなぁ、と改めて思う。
魑魅魍魎の世界、とまではいかないけれど、限りなく近い。



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by hazuki-natsu | 2017-03-29 01:11 | 思い出したこと