ジュークボックス

昨夜の番組で、温泉地の昭和レトロな店を見た。
まだ使えるジュークボックスやゲーム機を置いて
趣味と実益を兼ねている高齢の男性。
廃棄するのがもったいないから集めたらしい。

小さな店内は意外と若いお客が多く、
みんな興味津々でジュークボックスの前へ。
慎重にお金を入れて、聴きたい曲名のボタンを押す。
男子高校生2人が中を覗いて、「おおー!」と驚く。
機械が自動的にレコードを選び出し、
器用にターンテーブルへ運び、乗せる。
そして針がレコード盤に下りて、音楽が始まった。

サイモン&ガーファンクルの曲だった。
高校生が選んだ曲なのか、適当にボタンを押したのか、
それは分からない。
ただ、テレビを通しての音なのに、感動した。
最近ずっとサイモン&ガーファンクルのCDを聴いている。
だけど、テレビを通したジュークボックスの音に
びっくりするほど感動した。

あぁ、そうだ、レコードの音ってこんな感じだった。
音が深く広がるというか、心に響くというか、
素人なので表現は出来ないけれど、感動した。



小学2年生の冬に、家族で新潟県の温泉へ行った。
自営業を営んでいたので、数人の従業員さんも一緒。
当時は毎年2回の慰安旅行をしていて、その一つだった。

大きな観光ホテルに到着すると、姉や兄と館内の探検へ。
その時にジュークボックスのある場所に入った。
お金を入れて曲を選び、音が出るまでの静寂にドキドキ。
それまでにジュークボックスは何度か経験していた。
でも、いつもドキドキした。

ただ、何の曲を、誰の曲を選択したか覚えていない。
歌謡曲だったことは間違いないけれど。
当時、流行っていたのは加山雄三の『君といつまでも』、
城 卓也の『骨まで愛して』も好きだった。
たぶん、『骨までー』を選んだかもしれない。
ハスキーっぽい声で必死に歌う城 卓也も好きだった。
中学1年で初めて買ったレコードは渚ゆう子の『京都慕情』。
子供の頃から「渋い」好みだった気がする。

今でも冬になると、当時の温泉旅行を思い出す。
日本がどんどん経済発展していく手前の、元気な時代。
その後も家の慰安旅行でいろいろな温泉に行ったけれど、
思い出すのはいつも、ジュークボックスのあったホテル。
ホテル前にゲレンデがあり、にぎやかだった。

いい時代だったなぁ・・・と、しみじみ思い出す。



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by hazuki-natsu | 2017-03-18 00:36 | 思い出したこと